今回はですね、永久保有銘柄をライブ配信で募集してみた結果についてお話ししていきたいと思います。先週の土曜日にライブ配信を行い、その際に皆さんから永久保有銘柄の候補を募りました。YouTubeのライブ配信にはアンケート機能があり、それぞれの銘柄に対して「これは永久保有としてありですか、なしですか?」というアンケートを取りました。結果、「あり」という割合が多かった銘柄を今回紹介いたします。では早速、そのまとめを見ていきましょう。
NTT、KDDI、三菱商事、オリックス、伊藤忠商事、信越化学です。ブリヂストンや三菱UFJが入っていないなど、さまざまな意見があるかもしれませんが、今回のランキングはライブ配信で出てきた銘柄の中から選んでいるため、全銘柄から選んだ結果というわけではありません。ご理解ください。
さて、これらの銘柄について軽く見ていきましょう。
目次NTT(日本電信電話)
まず1位だったのは日本電信電話(NTT)です。通信会社であり、時価総額は14兆円と非常に大きい企業です。傘下にはNTTドコモやNTTデータなどがあります。直近ではメタバース関連の事業を始めるというニュースもありました。NTTが沈んでいく未来はなかなか考えにくいです。通信業者は参入障壁が非常に高く、多額の投資が必要なため、新規参入が難しいです。そのため、NTTやKDDIなどの大手通信会社は今後もトップを走り続けると考えられます。
配当に関しては、過去10年間で毎年増配が続いており、2013年の40円から2022年3月期では115円と約3倍に増えています。現在の配当利回りは3%と高配当ではないですが、盤石な地位を築いているため、永久保有にふさわしい銘柄と言えるでしょう。
KDDI
続いてKDDIです。NTTに次いで時価総額の大きな通信会社であり、携帯のシェア率ではNTTとほぼ変わりません。今後、日本の人口減少に伴い、スマホ利用者数も減少する可能性がありますが、KDDIはローカル5Gやau経済圏の構築に注力しています。これにより、1人当たりの売上を高めることが期待されます。
配当利回りは3.2%とNTTより若干高いです。KDDIは20期連続増配を続けており、配当性向は40%超を意識しています。2013年の配当が30円だったのに対し、2022年3月期では125円と4倍近くに増えています。今年の大きな通信障害で391万人以上に影響がありましたが、過去最大の73億円の返金対応を行いました。
ジャックス
次の銘柄はジャックスです。時価総額は1265億円と比較的小さいですが、クレジットカードやキャッシング、ローンなどを手掛ける企業です。東南アジア市場に注力しており、そちらで売上を伸ばしています。配当利回りは現在4.72%と高めで、業績も増収増益が続いています。特に直近の配当の伸びが顕著で、2019年の80円から2022年には160円と倍増しています。
三菱商事
次に紹介するのは三菱商事です。日本を代表する総合商社であり、自動車、鉄鋼、エネルギーなど幅広いセクターに投資を行っています。資源価格の変動により業績が影響を受けやすいですが、三菱商事は衰退するセクターを切り捨て、新しい事業に乗り換えることでリスクを分散しています。配当利回りは3.64%で、2013年の配当が55円だったのに対し、2022年では150円と増加しています。
オリックス
オリックスも個人投資家に非常に人気のある銘柄です。レンタカー、不動産、金融など多岐にわたる事業を展開しており、株主還元に力を入れています。配当利回りは4.08%で、配当の増加と自社株買いを継続的に行っているため、株主を意識した経営方針が魅力です。2013年の配当が13円だったのに対し、2022年では86円と大幅に増えています。
伊藤忠商事
伊藤忠商事も総合商社の一つであり、非資源分野に力を入れています。食品や繊維など、対消費者ビジネスが中心で、資源価格の影響を受けにくいのが特徴です。そのため、業績が安定しており、株価も右肩上がりで推移しています。配当利回りは3.7%で、2013年の配当が40円だったのに対し、2022年では110円と増加しています。
信越化学
最後に紹介するのは信越化学です。半導体材料であるシリコンウエハや塩ビ管などの製品を手掛けています。特にシリコンウエハは世界トップシェアを誇り、北米でも高いシェアを持っています。配当利回りは2.99%と今回紹介する銘柄の中では一番低いですが、事業内容の強みと株主還元の姿勢が評価されています。2013年の配当が100円だったのに対し、2022年では400円と大幅に増えています。
関連する質問と回答
Q1: 永久保有銘柄として選ぶ際の基準は何ですか?
A1: 永久保有銘柄を選ぶ際には、安定した業績と持続的な配当の増加、参入障壁が高い業界での強固な地位、そして株主還元に積極的な企業姿勢が重要です。
Q2: 配当利回りが高い銘柄を選ぶメリットは?
A2: 配当利回りが高い銘柄を選ぶことで、株価が低迷している時でも安定した収入が得られる点がメリットとなります。特に長期保有の場合、配当が再投資されることで複利効果が期待できます。
Q3: 通信業界の将来性についてどう考えていますか?
A3: 通信業界は参入障壁が高く、新規参入が難しいため、既存の大手企業が安定した地位を保ち続けると考えられます。5Gやメタバースなど新技術の普及も追い風となり、引き続き成長が期待されます。
Q4: 総合商社の中でどの銘柄が一番おすすめですか?
A4: 総合商社の中では、伊藤忠商事や三菱商事が特におすすめです。非資源分野に強みを持ち、株価の安定性が高い伊藤忠商事、幅広いセクターに投資してリスクを分散している三菱商事のどちらも長期保有に適しています。
Q5: 信越化学の強みは何ですか?
A5: 信越化学の強みは、半導体材料であるシリコンウエハや塩ビ管の製品で世界トップシェアを誇る点です。また、株主還元に積極的で、増配や自社株買いを継続して行っているため、長期保有に適しています。