この動画を見れば、あなたは銘柄選びができるようになります。今回は、初心者向けに銘柄分析の方法を説明します。以下のトピックスに基づいて、業績、収益性、財務、キャッシュフローの4つのポイントから銘柄を絞り込みます。この動画を見れば、優良な銘柄の絞り込みができるようになります。
現在、様々なメディアが多くの銘柄を紹介していますが、その企業が本当に良いのかを確認する必要があります。株を始めたばかりの方は、どのように銘柄の良し悪しを判断すればよいのか分からないかもしれません。そこで、優良株と言える基準を紹介いたします。今回は「カブタン」というサイトを使って説明します。非常に見やすいサイトなので、カブタンの使い方をマスターできれば銘柄分析を素早く行えるようになります。
動画の中で様々な解説が入っていますが、すべて理解する必要はありません。僕がポイントとして挙げているところだけ意識すれば、銘柄の絞り込みはできるようになります。
目次ポイント1: 業績
まず、カブタンというサイトを開いて、調べたい銘柄を検索欄に入力します。すると、該当銘柄の画面が表示されるので、赤い枠の「決算」というタブをクリックし、「業績推移」というタブを選びます。ここで確認すべきは、売上高、営業利益、経常利益が3年連続で増加しているかどうかです。5年連続で増加していればさらに良いです。
売上高は、商品を販売して手元に入ってくるお金の合計です。営業利益は、売上高から人件費や家賃、仕入れ費用などを引いた金額です。経常利益は、営業利益から本業以外の収益や損失、借金の利息を引いた金額になります。
純利益は経常利益から特別損益や法人税を引いた金額です。特別損益は、地震や津波での修繕費や長期間保有していた株式を売却した際の利益など、今後同じようなことが起きないだろうと思われる項目です。法人税は経常利益の約35%が引かれることが多いですが、過去の赤字分が免除されることもあります。
純利益は特別損益の影響を受けやすいため、売上高、営業利益、経常利益の3つを重視する理由です。これらが3年連続で増加している企業は合格ラインとします。
ポイント2: 収益性
収益性を測るためには、売上高営業利益率、ROE、ROAに注目します。カブタンで収益性のタブをクリックし、これらの指標を確認します。
売上高営業利益率は、売上高に対する営業利益の割合です。この割合が10%以上であれば合格ラインです。営業利益率が高い企業は、コストが低く、利益が出やすいビジネスを展開していることが多いです。
ROE（Return on Equity）は自己資本利益率とも言われ、純利益を自己資本で割った数値です。この割合が10%以上であれば合格ラインです。ROEが高い企業は、投資家が投資したお金で多くの利益を生み出していると評価されます。
ROA（Return on Assets）は総資産利益率とも言われ、純利益を総資産で割った数値です。この割合が6%以上であれば合格ラインです。ROAが高い企業は、自己資本と借金を合わせた総資産から多くの利益を生み出していることを示します。
ニトリの場合、営業利益率が18.92%、ROEが13.61%、ROAが11.24%と、すべて合格ラインをクリアしています。
ポイント3: 財務
財務の健全性を確認するためには、自己資本比率と有利子負債倍率に注目します。カブタンの財務のタブをクリックし、これらの指標を確認します。
自己資本比率は、総資産に占める自己資本の割合です。自己資本比率が40%以上であれば合格ラインです。自己資本比率が低い企業は、借金の割合が多く、経営が傾いた場合に倒産するリスクが高まります。
有利子負債倍率は、有利子負債を営業キャッシュフローで割った値です。この値が1.0以下であれば合格ラインです。有利子負債倍率が低い企業は、借金の返済能力が高く、財務が安定しています。
ニトリの場合、自己資本比率が82.6%、有利子負債倍率が0.02と、合格ラインを余裕で突破しています。
ポイント4: キャッシュフロー
キャッシュフローは、企業の現金の増減を表す指標です。特に重要なのは営業キャッシュフローで、本業で現金を獲得できているかを示します。営業キャッシュフローが3年連続でプラスであれば合格ラインです。
投資キャッシュフローは、投資に関する現金の増減を示し、財務キャッシュフローは自社株や借金に関する現金の増減を示します。これらの指標がプラスになっている場合、詳細を調べる必要があります。
ニトリの場合、営業キャッシュフローが3年連続でプラスになっているため問題ありません。
ニトリホールディングスのチャート分析
ニトリホールディングスは、業績、収益性、財務、キャッシュフローのすべての基準をクリアしています。2018年は株価が下がりましたが、それ以外は基本右肩上がりとなっており、上場来高値も2020年に記録しています。
ファンダメンタル分析を行い、優れた企業を見つけることで、株価が上がりやすい傾向があります。ただし、例外もあり、チャートを見ずに高値掴みするリスクもあります。したがって、事業内容や業界分析も行い、買うタイミングを見計らうことが重要です。
優良株の条件まとめ
優良株の条件は以下の通りです：
1. 売上高、営業利益、経常利益が3年連続増加していること。
2. 営業利益率が10%以上、ROEが10%以上、ROAが6%以上であること。
3. 自己資本比率が40%以上、有利子負債倍率が1.0以下であること。
4. 営業キャッシュフローが3年連続プラスであること。
これらの基準を満たしている企業は、上場企業の中でも優秀な部類に入ります。気になる銘柄がこの条件にマッチしているかどうかを確認し、事業内容や業界分析も行いましょう。
関連する質問と回答
Q1: 銘柄の業績を確認する際のポイントは何ですか？
A1: 売上高、営業利益、経常利益が3年連続で増加しているかどうかを確認します。特に売上高と営業利益、経常利益の3つが重要です。
Q2: 収益性を測る指標は何ですか？
A2: 売上高営業利益率、ROE、ROAが収益性を測る指標です。営業利益率は10%以上、ROEは10%以上、ROAは6%以上が合格ラインです。
Q3: 財務の健全性をどう確認しますか？
A3: 自己資本比率と有利子負債倍率を確認します。自己資本比率は40%以上、有利子負債倍率は1.0以下が望ましいです。
Q4: キャッシュフローの確認ポイントは何ですか？
A4: 営業キャッシュフローが3年連続でプラスであることが重要です。また、投資キャッシュフローと財務キャッシュフローも軽く確認します。
Q5: 銘柄選びで重要な他の要素は何ですか？
A5: 事業内容、業界分析、ライバル企業の状況、将来性なども重要です。これらを総合的に分析することで、より精度の高い銘柄選びが可能になります。
