皆さんこんにちは、こんばんは。今年もよろしくお願いします。今回は、最近の日本製鉄が非常に強い動きを見せていることについてお話ししたいと思います。日本株全体が微妙な中で、日本製鉄は高値を更新しています。一体なぜなのでしょうか。日経新聞にはこのような記事が出ていました。
鉄鋼株が世界で上昇しており、日本製鉄は4年8ヶ月ぶりの高値をつけています。欧米の製鉄株も年初から上昇が目立ちます。この上昇の背景には、中国の経済再開による鉄の需要回復期待があります。さらに、日本製鉄の予想PERが非常に低いことも見直し買いの動きを誘っています。
日本製鉄だけでなく、世界中の鉄鋼株が上昇している要因は、中国の経済再開期待です。これまで中国はCOVID-19感染者を抑え込むためにロックダウンなどを行っていましたが、最近はゼロコロナ対策を撤廃し規制緩和を続けています。中国は世界一の鉄生産国であり、経済再開が復活すれば鉄の需要が高まり、鉄鋼株が盛り上がるストーリーが成り立ちます。
現在の日本製鉄の株価指標は、PERが3.5倍、PBRが0.59倍と非常に低い水準にあります。2021年からは2350円付近で何度も跳ね返されていましたが、ついにこのラインを突破し、4年8ヶ月ぶりの2558円をつけました。日経平均株価と比較すると、2022年1月から日本製鉄は35%上昇しているのに対し、日経平均株価は横ばいです。直近では日経平均株価が下がる中で日本製鉄は上がり続けており、いわゆる「赤札銘柄」と呼ばれる状況です。
鉄鋼株の世界的な上昇
鉄鋼株が世界的に上昇している背景には、中国の経済再開による鉄の需要回復期待があります。中国は世界一の鉄生産国であり、経済再開が需要を押し上げることが期待されています。これに伴い、日本製鉄を含む世界中の鉄鋼株が上昇しています。
日本製鉄の株価指標
現在の日本製鉄の株価は、PERが3.5倍、PBRが0.59倍と非常に低い水準にあります。この低い指標が見直し買いを誘っており、株価上昇の一因となっています。2021年からの2350円付近のラインを突破し、4年8ヶ月ぶりの2558円をつけました。
日経平均株価との比較
2022年1月からの比較では、日本製鉄は35%上昇しているのに対し、日経平均株価は横ばいです。直近では日経平均株価が下がる中で日本製鉄は上昇し続けており、強い買いが入っていることがわかります。時価総額も大きいことから、簡単には落ちてこないと考えられます。
日本製鉄の個別材料
日本製鉄の個別材料としては、以下の点が挙げられます:
値上げ姿勢継続
日本製鉄は商品を値下げせずに強気の価格交渉を続けています。これにより、収益性を確保しています。
インドでの1兆円投資
日本製鉄はインドで新しい製鉄所を建設し、2025年に稼働予定です。インドの鋼材需要が伸びており、今後の市場拡大が見込まれます。
水素還元製鉄の評価
日本製鉄はCO2排出を減らす水素還元製鉄技術を進めています。この技術はまだ実用化されていませんが、将来的には大きなポテンシャルを持っています。
高級電磁鋼板の製造
日本製鉄は電炉を使って高級電磁鋼板を製造する技術を開発しました。この高級電磁鋼板はEVモーターに使われるもので、将来的な需要が期待されています。
日本製鉄の業績
今期の業績予想では、売上高が+17.5%、最終利益が+工程1%と好調です。配当金も高く、中間配当は90円でした。現在の株価に対する配当利回りは約7%と非常に高い水準にあります。ただし、日本製鉄は景気敏感株であり、景気後退時には業績が悪化するリスクがあります。
海外の鉄鋼株
日本製鉄以外の海外の鉄鋼株も見てみましょう。
Newコア(アメリカ)
アメリカの鉄鋼メーカーであるNewコアは、電炉割合が多い会社です。今年に入ってから株価が上昇し続け、高値を突破しています。
バーレイ(ブラジル)
ブラジルの資源会社であるバーレイは、鉄鉱石などの資源を取り扱っています。こちらもチャートは強く、株価は上昇しています。
BHPグループ(オーストラリア)
オーストラリアの資源会社であるBHPグループも、高値を更新し続けています。
利用ティント(イギリス)
イギリスの資源会社である利用ティントも、今年に入ってから株価が上昇し続けており、高値を更新しています。
鉄鋼株の今後の見通し
今後の鉄鋼株の見通しとしては、以下の点が重要です。
中国の経済復活
中国の経済復活が鉄鋼需要を押し上げると考えられます。中国は世界一の鉄生産国であり、経済再開が需要を押し上げることが期待されています。
インドや東南アジアの回復
中国以外でも、インドや東南アジアなどの経済が回復しており、鉄鋼の需要が増えると期待されています。
アメリカの景気後退リスク
一方で、アメリカの景気後退リスクも無視できません。金利が上がり、ローンが組みにくくなっているため、住宅や車の売れ行きが悪化する可能性があります。
まとめと私の見解
日本製鉄は現在非常に強い動きを見せており、世界中の鉄鋼株も上昇しています。中国の経済復活期待が主な要因ですが、インドや東南アジアの経済回復も寄与しています。日本製鉄は配当利回りが高く、今後も高値を維持する可能性が高いと考えられます。ただし、景気敏感株であるため、景気の動向には注意が必要です。私も鉄鋼株に投資しており、今後の動向に注目しています。
関連する質問と回答
日本製鉄のPERとPBRはどのように評価されていますか?
現在の日本製鉄のPERは3.5倍、PBRは0.59倍と非常に低い水準にあります。この低い指標が見直し買いを誘っており、株価上昇の一因となっています。
中国の経済再開が鉄鋼株に与える影響は?
中国は世界一の鉄生産国であり、経済再開が鉄の需要を押し上げることが期待されています。これにより、日本製鉄を含む世界中の鉄鋼株が上昇しています。
日本製鉄の配当利回りはどのくらいですか?
現在の株価に対する配当利回りは約7%と非常に高い水準にあります。中間配当は90円で、期末も同じく90円配当が期待されています。
鉄鋼株の上昇要因は何ですか?
主な要因は中国の経済再開による鉄の需要回復期待です。これにより、世界中の鉄鋼株が上昇しています。また、日本製鉄の予想PERが非常に低いことも見直し買いを誘っています。
景気後退リスクに対してどのように対策すればよいですか?
鉄鋼株は景気敏感株であり、景気後退時には業績が悪化するリスクがあります。投資する際には、景気の動向を注視し、リスク分散を図ることが重要です。